Linuxについて

■概要

Linux(リナックス)とは、Unix系オペレーティングシステムカーネルであるLinuxカーネル、およびそれをカーネルとして周辺を整備したシステム(GNU/Linuxシステム)である。

■OS(オペレーティングシステム

コンピュータを動かす基盤となるシステムのこと。

代表格がMicrosoft社のWindowsとApple社のMac OS。通常使われているOSのシェアはほぼこれらのOSに占められている。この他のOSにUnix、BSD、Linux等が存在する。

■Unix

Unix は1969年にAT&Tのベル研究所にて開発されたOSである。

広まるにつれ商用化され、UNIXを利用するためのライセンス管理されている。
商標権は現在、「The Open Group」という団体が保有し、同団体から共通仕様「Single UNIX Specification」を満たしていると認証されたOSだけが「UNIX」と正式に名乗ることができる。現在の商用UNIXは、ほとんどAT&T社のSystemVがベースとなっている。

■BSD

BSD(ビーエスディー)は、Berkeley Software Distribution の略語で、1977年にカリフォルニア大学バークレー校が開発・配布したオペレーティングシステムである。Linuxほど有名ではないが、FreeBSD、NetBSD、OpenBSDなどは現在も開発中である。

■Linux

Linuxは1991年にフィンランドの大学生であったリーナス・トーバルズによって開発されたOSである。

LinuxはUNIXとソースコードが異なるので全くの別物であるが、UNIXの標準規格であるPOSIXを満たしていることからUNIX互換OSと言われている。

Linuxの公式マスコット:Tux
Linuxの公式マスコット:Tux

■LinuxとUnixの違い

UNIXとの違いは、Linuxはオープンソースソフトウェアとして広く公開・配布されており、GPLというライセンス体系に基づいて誰でも自由に入手・改変・再配布が可能な点である。UNIXはライセンス管理されているが、Linuxは誰でも無料で使用することができる。

■Linuxの特徴

・無料

   ⇒Windowsは1万円以上する。
・サーバーとして使える

   ⇒FacebookやtwitterなどのWebサービスを動かせる。
・自由

   ⇒オープンソースなので自由にカスタマイズできる。
・種類(ディストリビューション)が豊富

   ⇒オープンソスため多数の人が開発に関わって、たくさんの種類ができ、目的に応じて選べる。
・動作が軽い

   ⇒余計な機能が入っていない(後から追加インストール可)。古いPCでもサクサク動く。
・安定稼働

   ⇒ネットワーク機能やセキュリティが強固である。そのため最近はビジネスでも広く使用されている。
・勉強に役立つ

   ⇒コマンド操作、プログラムの動かし方を学べる。

■種類(ディストリビューション)

ディストリビューション(イメージはリンク参照)は英語でDistributionで、分布や流通の意味。

主流となっているグループとして「Red Hat系」、「Debian系」、「Slackware系」等がある。

 

■Red Hat系

RedHat社が開発している有償のディストリビューションである。有償ということもありビジネス分野でよく利用されている。但し、有償版だけではなく無償版もありCentOSとFedoraなどが有名である。

■Debian系

Debianはボランティアが中心になって開発を進めているディストリビューションである
UbuntuやLinux mintなどが有名である。

■Slackware系

RedHat系やDebian系と比べると初心者がいきなり扱うのには難しいディストリビューションである。理由としては、公式に配布されている状態が一つの完成系であり、ソフトウェアの追加導入やそれに依存するライブラリの管理などはユーザーの操作・判断に依存する。